グラウンドアップ通信 2016年8月号
〈 猫背と食欲不振 〉
こんにちは、いつもお世話になります。センター北駅近くで、〝姿勢から生活機能を改善する
デイサービス〟リハビリスタジオ グラウンドアップを運営しています、管理者の髙山雄介です。
よろしくお願い申し上げます。
さて、暑い日が続きますが、「暑さで食欲がない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は姿勢と食欲不振との関係について書きたいと思います。
「円背」と呼ばれる猫背姿勢は高齢者によく見られる姿勢です。胃や腸などの内臓組織は、肋骨と背骨とに囲まれています。そのため背骨が前方に丸くなる猫背姿勢では、内臓が圧迫され、内臓機能が低下することがあります。また、猫背の状態では息を深く吸うことができず、呼吸が浅くなりがちです。それにより自律神経が乱れ、食欲減退、便秘といった症状が起こりやすくなります。
そして、背骨のS時カーブが失われ、外力によるショックを吸収することができなくなり、そのため軽く尻餅をついただけで、脊椎の圧迫骨折を起こしてしまうということもあります。
治療の現場において、「私の猫背は治りますか?」ということをよく聞かれます。簡単なチェック方法として、うつ伏せになるという方法があります。猫背の方の中には、「もう何年もうつ伏せになっていない」という方もいらっしゃいます。うつ伏せになった際に、背骨がある程度まで伸びる方は、エクササイズにより改善が可能です。実際にご高齢の方でも、「病院の検診にて、背が2センチ伸びていた!」というご経験をされている方も、いらっしゃいます。