グラウンドアップ通信 2016年5月号
〈呼吸で自律神経を整える〉
こんにちは、いつもお世話になります。センター北駅近くで、〝姿勢から生活機能を改善するデイサービス〟
リハビリスタジオ グラウンドアップを運営しています、管理者の髙山雄介です。よろしくお願い申し上げます。
さて、「自律神経が乱れていますね。」病院で医師からこのように言われた、という方もおられるのではないでしょうか?
自律神経ってどんなものでしょうか?
コーヒーを飲もうと、テーブルの上のカップに手を伸ばす筋肉の活動は、運動神経。カップに触れて「熱い」と感じるのは感覚神経。
これらの神経とは違い、自律神経は、活動する際に優位となる交感神経と、休息の際優位になる副交感神経から成ります。自律神経は
普段は無意識に働いており、呼吸や消化、体温調節、血液の循環など、カラダの機能の調節を行っています。
「自律神経失調症」と呼ばれる症状では、特に副交感神経の働きが抑制されることが多くなっています。現在、日本人の約7割が睡眠に
何らかの問題を抱えていると言われており、交感神経に比べて、副交感神経の働きが弱まっていると言えます。
では、自律神経のバランスを整えるにはどうしたらいいのか?心拍変動と呼ばれる数値を測ることで、自律神経のバランスを知ること
ができます。息をを吸う時間と、吐く時間との割合で、息を吐いている時に副交感神経が優位となり、
リラックスすることがわかっています。つまり、1日のうち吸う時間より、吐く時間が長ければ副交感神経が
優位となります。以下に、自律神経を整えるために行っている、効果的な呼吸エクササイズをご紹介します。
【風船呼吸エクササイズ】
方法:①椅子に浅く腰掛け、やや背中を丸めた状態になり、右手をお腹の上に置く。
②ゆっくりと長く息を吐き、風船を膨らませる。
③息を吐ききったら、3秒ほど静止し、鼻から息を吸う。これを4~5回繰り返す。
目的:息を長く吐くことができる。肋骨後部に空気を入れられるようになる。
効果:息を吐く筋肉を使えるようになる。副交感神経が優位になる。