グラウンドアップ通信 2016年9月号

  立ち上がりをもっと楽に 

 こんにちは、いつもお世話になります。センター北駅近くで、〝姿勢から生活機能を改善する

デイサービス〟リハビリスタジオ グラウンドアップを運営しています、管理者の髙山雄介です。

よろしくお願い申し上げます。

 さて、自宅のソファーや、椅子から立ち上がる際に、「なかなか立ち上がれない」「ふらついてしまう」ということを経験される方がいらっしゃいます。

 腰や膝に痛みを抱えている方にとって、立ち上がりは辛い動作の一つです。しかしちょっとした工夫で、立ち上がりを楽に行うことができるようになります。

 立ち上がれない理由をお聞きすると、「筋肉が弱った」という答えがほとんどですが、筋力の問題だけではないのが実状です。立ち上がりが辛い方の姿勢の特徴として、円背・骨盤の後傾があります。この姿勢では重心の位置が後方に残り、立ち上がりにより大きな力が必要となります。ふかふかのソファーでは、このような姿勢となりやすい傾向にあります。

 正しい方法として、先ず最初に骨盤を立て(前傾)ます。この骨盤の前傾が、立ち上がり動作の肝と言えます。次に両足の位置を手前に引きます。膝関節が90°以上になるくらいが目安です。そして浅く座りなおします。この一連の準備で、座位での支持基底面の中心となる臀部と、立ち上がった際に支持基底面の中心となる、足底とが近づき、重心の移動距離が短くなるため、立ち上がりがスムーズになります。

グラウンドアップでは、プログラムにおいて、座位や仰向けて、骨盤をコントロールするエクササイズを取り入れ、スムーズな立ち上がりへと繋げています。

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【骨盤エクササイズ①】

〈方法〉

①椅子に座り、膝を90°の角度に曲げ、足底全体を床につける。

②息を吸いながら、骨盤を立ててくる。(骨盤の前傾)

③息を吐きながら骨盤を寝かせてくる。(骨盤の後傾)

〈注意点〉

 ソファーやベッドなど座面の柔らかな場所ではなく、椅子などの、ある程度硬めの座面の方が行いやすくなります。背中よりも、骨盤から動かし始めることを意識して行って下さい。

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